2001年07月下旬に発売された、機動警察パトレイバー MG イングラム1号機を制作しました。
20年前に発売された本キット。今回は発売当時に諦めた全塗装、シーリングの布化、コックピット昇降、パトランプ&コックピット内モニターのLED電飾を中心に取り組んでいます。
MG イングラム1号機 完成写真
イングラムはROBOT魂やロボ道にMODEROIDなど、近年も立体化に恵まれていますが、見た目はMGが1番好きです。とくに頭部の形状は、マスクを削り込んだものの、バランスはピカイチかと。また、マスクの削り込みと同時に、マイナスモールドも作り直しました。
1月から停滞していたMG イングラムを再開。サフを吹いて、マイナスモールドの縁を一段深く彫らないと、半円モールドになってしまう事に気付いた。先はまだ長い。#パトレイバー模型部 pic.twitter.com/l9968JH0do
— あぴゃぽん (@apyapon) 2021年4月11日
動かしてみると……
関節が固い上にシーリングで曲がる方向を把握しづらいので、リボルバーカノンを構えるのにも苦労します。ガシガシ動かしたい方向けのキットではないですね。
それでも、関節にグリスを塗れば多少はマシになりますし、コックピットが再現されており、完成品の玩具と比べて安価なのは本キットの魅力だと思います。
スタンスティック(電磁警棒)も構えるのが難しいですが……
野明が「このおぉぉぉぉぉ!」と言って、突き刺す感じは再現可能です。
MG イングラム1号機 改修点
シーリングは、ダイソーで買ったグレーの布。
MGイングラムの鬼門?ゴム製のシーリングを布に置換。
最近は100均でサクッと良い感じの布が買えるので助かります。
というか、服を作れるコスプレイヤーの人ってめちゃくちゃ凄いなと改めて。 pic.twitter.com/3cdtMmexxs
— あぴゃぽん (@apyapon) 2021年1月3日
ラバーパーツの形をベースに型紙をつくり、それに合わせて布を”縫う”のではなく、ボンドで貼りつけるだけでOK。ノズルが細く、素早く乾燥するタミヤクラフトボンドが使いやすいと思います。
次にコックピットの昇降と電飾。
MGイングラム。
モニターが成形不良だったので、新造ついでに電飾。
コックピットも昇降できるように調整。
発売当時(もう20年前…)にできなかった事にリベンジ!プラモデルはこういう工作してる時が1番楽しい。 pic.twitter.com/8sESisUj5d— あぴゃぽん (@apyapon) 2021年1月10日
オークションで入手した、今回のイングラム。前述のツイートの通り、モニターが成形不良だったのをきっかけに、LEDによる電飾にも挑戦しました。が、まずはコックピットの昇降から。
このMG イングラム1号機は、ストレートに組むと、パイロットである泉野明のフィギュアがあまり見えません。せっかく塗るのに見えないのは悔しいので、下記の流れで昇降ギミックを追加しました。
シートのパーツを水色部分でカット。緑部分を削って幅詰めします。
こちらも緑部分を幅詰め。計2mm幅詰め後、シートとフレームパーツの間に1mmプラ版(青色)を挟み、ポリランナー(赤色)で固定しています。
ちなみにポリランナーは、先端をライター(写真はダイソーのUSBライター)であぶり、先端を少し広げるとすっぽ抜けることもなくなります。
モニターの電飾は、フレーム側面のモールドを削り取った後に開口。そこに自作のデカールを貼った0.5mmプラ版を設置しています。その裏にGSIクレオスのチップLEDを仕込みました。
正面モニターはプラ版による箱組で、ディテールアップも兼ねてリード線を取り付けています。本当は野明に覆いかぶさるU字型のセーフティーバーも作るつもりだったのですが、今回はオミット。
コックピットをパトランプ(後述)と一緒に点灯するとこんな感じ。
何度も点灯していたからか、すでに光が弱くなっている気がします。組み立て時は下図のようにもう少し明るかったのですが……。ちなみにモニターのデカールは、数字の0と1をたくさん並べてでっち上げました。
パトランプは某模型店に発売当時から?吊り下げられていたであろう品。
記憶を頼りに訪れた模型店で、イングラムのLED電飾ユニットを購入。
……何年も棚を守り続けてきた感がスゴい。
果たして点灯するのだろうか? pic.twitter.com/XdoGu8x5i8
— あぴゃぽん (@apyapon) 2021年1月3日
点灯して本当に良かったです。動画だとこんな感じ。
ほか、左肩のアンテナはWaveのCパイプ (1.3mm)と Cライン (0.5mm)、余っていたジョイントパーツ(写真より一回り小さいタイプ)とパテで作成。
胸部のウォーニングライト、肩アーマー後ろの丸いモールドはWaveのHアイズをクリアヤーレッド(光を反射するよう裏側をシルバー)で塗装したものに置換しています。また、胸部上の3つの窓?も開口して、100均のクリアレジンをガラス代わりにはめ込みました……が、真っ暗ですね。
改修点、最後はシールドの基部。ここは仮組みの時点で折れてしまったので、ネオジム磁石による接続に変更しました。
MG イングラム1号機 塗装
塗装は基本的に説明書の指定に近いラッカー塗料を選択(説明書では水性塗料を勧めています)。レイバーの装甲は、車と同じ?軽量かつ高強度という特性を持つFRP。車と同じようにテカテカになるよう塗装しました。ただし足裏はゴム?を用いている(と見た気がする)ので、つや消し。
また、装甲の裏はエナメルのジャーマングレーを塗ることで、玩具っぽさの解消を目指しています。ガンプラは装甲をつや消しにする派なので、テロっとした光沢の装甲はつくっていて新鮮でした。
MG イングラム1号機 まとめ
20年前のキットということもあり、最近のガンプラのようにガシガシ動きませんが、プロポーションはバッチリだと思います。シンプルな配色かつ、合わせ目も肩アーマーくらいなので、難しいことを考えずにつくれる点はおすすめ。
……ですが、終わってしまったシリーズなので、いろんなレイバーを並べたい人はグッドスマイルカンパニーのMODEROIDを集めるのが無難かもしれません。僕はリアクティブアーマー装備の3号機も積んでいるので、こちらもいつか作りたいと思います。