MG イングラム1号機 塗装/改修レビュー

模型
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2001年07月下旬に発売された、機動警察パトレイバー MG イングラム1号機を制作しました。

20年前に発売された本キット。今回は発売当時に諦めた全塗装、シーリングの布化、コックピット昇降、パトランプ&コックピット内モニターのLED電飾を中心に取り組んでいます。

MG イングラム1号機 完成写真

MG イングラム1号機 正面

MG イングラム1号機 左右

MG イングラム1号機 背面

イングラムはROBOT魂やロボ道にMODEROIDなど、近年も立体化に恵まれていますが、見た目はMGが1番好きです。とくに頭部の形状は、マスクを削り込んだものの、バランスはピカイチかと。また、マスクの削り込みと同時に、マイナスモールドも作り直しました。

動かしてみると……

リボルバーカノンを構えるMG イングラム1号機 その1

リボルバーカノンを構えるMG イングラム1号機 その2

リボルバーカノンを構えるMG イングラム1号機 その3

リボルバーカノンを構えるMG イングラム1号機 その4

関節が固い上にシーリングで曲がる方向を把握しづらいので、リボルバーカノンを構えるのにも苦労します。ガシガシ動かしたい方向けのキットではないですね。

リボルバーカノンを構えるMG イングラム1号機 アップ

それでも、関節にグリスを塗れば多少はマシになりますし、コックピットが再現されており、完成品の玩具と比べて安価なのは本キットの魅力だと思います。

スタンスティックを抜くMG イングラム1号機

スタンスティックを構えるMG イングラム1号機

スタンスティックを構えるMG イングラム1号機その2

スタンスティック(電磁警棒)も構えるのが難しいですが……

スタンスティック(電磁警棒)を突き刺すMG イングラム1号機

野明が「このおぉぉぉぉぉ!」と言って、突き刺す感じは再現可能です。

MG イングラム1号機 改修点

シーリングは、ダイソーで買ったグレーの布。

ラバーパーツの形をベースに型紙をつくり、それに合わせて布を”縫う”のではなく、ボンドで貼りつけるだけでOK。ノズルが細く、素早く乾燥するタミヤクラフトボンドが使いやすいと思います。

次にコックピットの昇降と電飾。

オークションで入手した、今回のイングラム。前述のツイートの通り、モニターが成形不良だったのをきっかけに、LEDによる電飾にも挑戦しました。が、まずはコックピットの昇降から。

MG イングラム1号機 コックピット昇降の比較写真

このMG イングラム1号機は、ストレートに組むと、パイロットである泉野明のフィギュアがあまり見えません。せっかく塗るのに見えないのは悔しいので、下記の流れで昇降ギミックを追加しました。

MG イングラム1号機 シートの切断部

シートのパーツを水色部分でカット。緑部分を削って幅詰めします。

MG イングラム1号機 シートの幅詰め部

こちらも緑部分を幅詰め。計2mm幅詰め後、シートとフレームパーツの間に1mmプラ版(青色)を挟み、ポリランナー(赤色)で固定しています。

MG イングラム1号機 コックピット昇降ギミックの詳細図

ちなみにポリランナーは、先端をライター(写真はダイソーのUSBライター)であぶり、先端を少し広げるとすっぽ抜けることもなくなります。

ダイソーのUSBライターであぶったポリランナー

モニターの電飾は、フレーム側面のモールドを削り取った後に開口。そこに自作のデカールを貼った0.5mmプラ版を設置しています。その裏にGSIクレオスのチップLEDを仕込みました。

MG イングラム1号機 コックピットフレームの電飾

正面モニターはプラ版による箱組で、ディテールアップも兼ねてリード線を取り付けています。本当は野明に覆いかぶさるU字型のセーフティーバーも作るつもりだったのですが、今回はオミット。

MGイングラム 正面モニター

コックピットをパトランプ(後述)と一緒に点灯するとこんな感じ。

MG イングラム1号機のパトランプとコックピットの発光 その1

MG イングラム1号機のパトランプとコックピットの発光 その2

何度も点灯していたからか、すでに光が弱くなっている気がします。組み立て時は下図のようにもう少し明るかったのですが……。ちなみにモニターのデカールは、数字の0と1をたくさん並べてでっち上げました。

MG イングラム1号機 コックピット発光の詳細と自作デカール

パトランプは某模型店に発売当時から?吊り下げられていたであろう品。

点灯して本当に良かったです。動画だとこんな感じ。

youtu.be

ほか、左肩のアンテナはWaveのCパイプ (1.3mm) Cライン (0.5mm)、余っていたジョイントパーツ(写真より一回り小さいタイプ)とパテで作成。

MG イングラム1号機のアンテナに使ったCパイプ、Cライン、ジョイントパーツ

胸部のウォーニングライト、肩アーマー後ろの丸いモールドはWaveのHアイズをクリアヤーレッド(光を反射するよう裏側をシルバー)で塗装したものに置換しています。また、胸部上の3つの窓?も開口して、100均のクリアレジンをガラス代わりにはめ込みました……が、真っ暗ですね。

MG イングラム1号機 胸部ウォーニングライトを塗装したHアイズに置換

MG イングラム1号機 肩アーマー裏の丸モールドもHアイズに変更

改修点、最後はシールドの基部。ここは仮組みの時点で折れてしまったので、ネオジム磁石による接続に変更しました。

MG イングラム1号機シールドは、ネオジム磁石による接続に改修

MG イングラム1号機 塗装

塗装は基本的に説明書の指定に近いラッカー塗料を選択(説明書では水性塗料を勧めています)。レイバーの装甲は、車と同じ?軽量かつ高強度という特性を持つFRP。車と同じようにテカテカになるよう塗装しました。ただし足裏はゴム?を用いている(と見た気がする)ので、つや消し。

塗装したMG イングラム1号機の足の裏

また、装甲の裏はエナメルのジャーマングレーを塗ることで、玩具っぽさの解消を目指しています。ガンプラは装甲をつや消しにする派なので、テロっとした光沢の装甲はつくっていて新鮮でした。

光沢塗装で仕上げたMG イングラム1号機

MG イングラム1号機 まとめ

20年前のキットということもあり、最近のガンプラのようにガシガシ動きませんが、プロポーションはバッチリだと思います。シンプルな配色かつ、合わせ目も肩アーマーくらいなので、難しいことを考えずにつくれる点はおすすめ。

……ですが、終わってしまったシリーズなので、いろんなレイバーを並べたい人はグッドスマイルカンパニーのMODEROIDを集めるのが無難かもしれません。僕はリアクティブアーマー装備の3号機も積んでいるので、こちらもいつか作りたいと思います。

機動警察パトレイバー MG イングラム1号機

機動警察パトレイバー MG イングラム1号機

  • 発売日: 2006/10/29
  • メディア: おもちゃ&ホビー
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