2008年4月 コトブキヤより発売されたアルトアイゼン・リーゼ。前回のMG イングラムと同様に、発売当時に諦めた全塗装で制作しました。
コトブキヤ アルトアイゼン・リーゼ完成写真
ゲーム「スーパーロボット大戦」シリーズの人気機体、アルトアイゼンの強化改造機アルトアイゼン・リーゼ。初出は「スーパーロボット大戦COMPACT2」ですが、僕は「スーパーロボット大戦IMPACT」で出会いました。
背面のバーニア、大型フレキシブル・スラスター、肩部のテスラ・ドライブ・バランサーを立体で見ると、「絶対的火力による正面突破」という機体のコンセプトが伝わります。
ヴァイスリッターの予備パーツを改修して取り付けたものの、飛行用ではなくバランス調整と突進力の向上に使われているという設定も好きです。
ここからは気持ち戦闘アニメを意識して武装の紹介。
5連チェーンガン
中距離戦闘用の5連チェーンガン。下記ツイートのとおり、なんとなく弱そうなイメージだったのですが、同スケールのヘビーガンダムと比較して印象が変わりました。
同スケール(1/144)のヘビーガンダムとサイズを比較。
絶対的火力による正面突破というコンセプトとリボルビング・バンカーの恐ろしさが伝わります。5連チェーンガンも弱そうな印象でしたが、銃身を見るとフレーム・ランチャーと変わらない!!! pic.twitter.com/1DcHPFh1ZB
— あぴゃぽん (@apyapon) 2020年4月28日
プラズマホーン
頭部に装備された溶断用の刃、プラズマホーン。キットには戦闘アニメに用いられている青い状態が付属しないので、おゆまるとセリアのクリアレジンを使って複製しました。
コトブキヤのアルトアイゼン・リーゼ。おゆまる×セリアのクリアレジン(クリアブルー)で角(プラズマホーン用)を複製。多少の気泡はあるけど、許容範囲!しかし、100均の素材で複製できるって、マジでスゴい時代。 pic.twitter.com/yTdXPCETR3
— あぴゃぽん (@apyapon) 2021年7月5日
せっかくなので、同スケールのザクに当ててみます。
「伊達や酔狂でこんな頭をしている訳ではない」とはいえ、この長さの角で敵を溶断するのは至難の業ではないでしょうか……。
リボルビング・バンカー
リボルビング・バンカーは、アルトアイゼンのリボルビング・ステークよりも大型で扱いが難しいプロトタイプのリボルバー式大型杭打ち機。
いつの頃からか、戦闘アニメで何発も打つ(撃つ?)ようになりましたが、IMPACTのアッパーカットで打ち抜くスタイルの方が強そうで好きです。
ちなみにコトブキヤのアルトアイゼン・リーゼは上腕部分で1㎝以上、腕を引き出せる構造。そのためポージングの幅は意外と広いです。
このリボルビング・バンカーも同スケールのザクに当てると……
恐ろしい兵器だと感じます。
アヴァランチ・クレイモア
両肩カバー内に装填されている近距離・指向性近接戦闘用炸裂鋼球弾M180A3を放つアヴァランチ・クレイモア。
欲を言えば発射用のエフェクトパーツが欲しかったところ。2014年に発売されたデフォルメ版のアルトアイゼン・リーゼ「S.R.D-S アルトアイゼン・リーゼ 【初回限定仕様】」に付属しているものを試してみたかったのですが、さすがにエフェクトパーツの為だけに買えませんでした。
コトブキヤ アルトアイゼン・リーゼ 改修
後ハメとクリアランスの確保
本キットはとにかく合わせ目が多いので、とにかく接着と段落ちモールド化を行っています。また、塗装するにあたり、可動部周辺をとにかく削り込んでクリアランスを確保しました。
何年積んでたか分からないコトブキヤのアルトアイゼン・リーゼを組んでみました。バンダイのプラモデルと比べると、シャープなパーツはとことんシャープ!
ただ、関節が一部ギチギチで、破損しかけたり…合わせ目を消してキッチリ塗るのかなり難しそう。 pic.twitter.com/hsMbtlLZgH
— あぴゃぽん (@apyapon) 2020年4月28日
中でも鬼門となったのがリボルビング・バンカーとテスラ・ドライブ・バランサー(肩部の羽)の後ハメ。ここは接続を2mm×5mmのネオジム磁石に置換することで、解決しました。
放置してたコトブキヤのアルトアイゼン・リーゼを再開。リボルビングバンカー周りの後ハメで悩んでたけど、赤丸部分にネオジム磁石を仕込む事で解決!…塗ってマスキングとどちらが楽なのかは分からない。そして、放置期間が長過ぎて説明書が行方不明だったり…バンダイで商品化するまでに作りたい。 pic.twitter.com/0gdRjB57sN
— あぴゃぽん (@apyapon) 2021年7月4日
続アルトアイゼン・リーゼのテスラ・ドライブ・バランサー。ネオジム磁石で保持できるか不安だったけど、大丈夫だった。塗装後は塗膜の厚みでより良い感じになってくれると嬉しい。 pic.twitter.com/JmaAgrFqyg
— あぴゃぽん (@apyapon) 2021年7月31日
また、バックパックと背部大型フレキシブル・スラスターの接続部、上腕(引き伸ばし用のフレーム部分)、アヴァランチ・クレイモアのカバー基部はグリスを塗って、スムーズな可動を実現しています。
頭部(カメラアイ・プラズマホーン・マスク&顎)
コトブキヤのアルトアイゼン・リーゼは、頭部カメラアイが塗装済みでした。ここは少しでも工夫したく、角度によって光り方が変わるシールにクリアカラーを盛ったものに置換。
コトブキヤのアルトアイゼン・リーゼ。
今日は、たぶん10年以上前に東急ハンズで買ったシールを使った工作。
これを切って、クリアカラーを盛る(塗るのではなく盛る)と、良い感じに光を拾うカメラアイに。
写真だと分かりづらいけど。 pic.twitter.com/3KnTPPxctq
— あぴゃぽん (@apyapon) 2021年8月10日
同じようなシールを使えば、ガンプラのカメラアイにも応用できると思います。
コトブキヤのアルトアイゼン・リーゼ。
シールにクリアーカラーを盛って、カメラアイを作るの巻。……プラモデルは楽しい。 pic.twitter.com/GaVwm000Mf— あぴゃぽん (@apyapon) 2021年8月10日
プラズマホーンは前述のとおりクリアレジンによる複製。マスク&顎はランナータグで増設した上で削り込みました。
コトブキヤ アルトアイゼン・リーゼ 塗装
整形後、サーフェイサー(1500)を吹いて、下記にて塗装。
- 赤…Mr.カラー GX GX3 ハーマンレッド
- 白…Mr.カラー GX GX1 クールホワイト
- 黄…Mr.カラー C58 黄橙色+Mr.カラー C1 ホワイト+Mr.カラー C79 シャインレッド
- 黒…Mr.カラー C2 ブラックにシルバー、ホワイト等々を混色
- メカ…Mr.カラー C28 黒鉄色
- バーニア…GSIクレオス Mr.メタルカラー アイアン
- 装甲裏…タミヤカラー エナメル XF-63 ジャーマングレイ
- その他…エナメルカラーにて細部塗分け
特に肩部と脚部のメカは、単色よりも適当に塗り分ける方が密度感が出るのでおすすめです。
コトブキヤ アルトアイゼン・リーゼ まとめ
最近のガンプラと違い合わせ目が多いキットなので、気になる人はひたすら合わせ目消しと後ハメ加工に取り組むことになります。塗装する場合はクリアランスの確保も必須なので、とにかく整形作業と塗装剥がれが発生しないか確認の連続。なので、たくさん動かしながら遊びたい人は、成形色仕上げがおすすめです。
2008年のキットなので、店頭での入手は難しいかもしれません。2021年8月現在、スーパーロボット大戦シリーズのキットはバンダイからサイバスターとアルトアイゼン(12月31日発売予定)がラインアップされています。いつかはバンダイでアルトアイゼン・リーゼが発売される日が来るかもしれませんね。
……が、それよりもコトブキヤの各キットを再販してほしいところです。