どうも、知人に紹介される際「◯◯さんもガンダム好きなので気が合うと思いますよ!」と言われると「どのガンダムなんだ?」とハラハラするapyaponです。
僕はとりあえず「ファーストガンダムが好きです」と答えるタイプなのですが、心の中で「特にZガンダム以前のMSV!」と思っているタイプ。ということで、今回の『いまさらおすすめモデルグラフィックス』はモデルグラフィックス 2008年04月号をお届けします。
- いまさらおすすめモデルグラフィックス
- 「無断」でMSVに取り入れられていったこと
- お蔵出し資料も満載!知らなかった……!!
- 完全フライング企画「もしもVer2.0 06R ライデン機が発売されたら……」
- ザ・コンプリート・ワークス・オブMSV
- これが2日で完成⁉︎06R制作講座
- MSVに興味を持ったなら…
- まとめ
いまさらおすすめモデルグラフィックス
あなたはMSV(モビルスーツバリエーション)好きですか?僕は1984年生まれなので、当時の熱気を本の中でしか知らない完全なる後追い世代。今回のモデルグラフィックス 2008年4月号(NO.281)はMSV、特に「ザク」の魅力に取り憑かれるきっかけとなった1冊です。
「無断」でMSVに取り入れられていったこと
冒頭はあさのまさひこ氏による、元みのり書房刊『月刊OUT』編集長で『GUNDAM CENTURY 宇宙翔ける戦士達』編集人、大徳哲雄さんへのインタビュー。
けっきょくアレっていうのは「お遊びのなかで創造したリアリティー」以上でも以下でもないんですと、GUNDAM CENTURYで創造したガンダムメカニクスの世界を語る同氏。いつのまにかMSVの設定に取り入れられた当時の心境について語っています。続いて…
お蔵出し資料も満載!知らなかった……!!
模型雑誌史上初!!!「モビルスーツ開発系譜」視点ではなく「ガンプラ開発系譜」視点で紐解く 完全保存版「MSVヒストリー」1981-1985へと続きます。2008年当時に「over 35世代」であれば、MG ver2.0でザク マインレイヤーがラインナップに加わった意味と価値が分かるはず。しかし、若年層には分からない。このギャップを埋めるためにMSV(モビルスーツバリエーション)、ガンプラ史に残るマイルストーン「06R」を1/100 MGザク06Rで極める副読本と題して特集が展開されていきます。
完全フライング企画「もしもVer2.0 06R ライデン機が発売されたら……」
タイトル通りMSー06R2 ジョニー・ライデン専用高機動型ザクⅡが発売される以前、岡プロがMG MS-06R Ver2.0にMG Ver1.0のジョニー・ライデン機のパーツを用いて作った作例。 これがもの凄くカッコいいのです!
特に脚裏からチラリと見える、青で塗装されたフレーム!本当にチラリなのですが、赤い機体にチラリだからこそ映える青!Ver2.0でジョニー・ライデン機を作る際に真似させていただきました。
ザ・コンプリート・ワークス・オブMSV
ここから改めてMSVに関する読み物が続きます。ザクのバリエーションの誕生に『GUNDAM CENTURY』や『HOW TO BUILD GUNDAM2』出版。冒頭で触れたザク マインレイヤー=ベストメカコレクション ザクのリメイク、MSX、機動戦士Zガンダムのスタートに伴う終焉と、当時の資料と一緒にMSVを振り返ります。企画に際し偶然バンダイから発見されたイラストなど、見どころ満載の特集でした。
参考程度に各章のタイトルだけ…。
- 「ザクバリエーション」の誕生
- 「センチュリーショック」環境以降
- 呼び水となった「ボツMS」製品化
- 「1/144 06R」における革新性
- とどまるところを知らぬ快進撃
- 「リメイク精神」とMSVの失速
- 謎を秘めたMS-Xと「忍び寄る影」
- メビウスの宇宙を越えて……
これが2日で完成⁉︎06R制作講座
ここからは岡プロによる作例パート。整形色を活かして06Rを作るといった内容で、スパイクを尖らせる工作にランナーを使うなど「サフレス」での改造方法を紹介しています。塗装は「オーバースプレー」という手法で、整形色の下地が透けるくらいの塗装で色味を変えるというもの。この06Rも本当にカッコいいのです!
その後は過去の06Rのキットの振り返り、旧キット1/144の06Rの作例、MG Ver1.0の06Rの作例が続きます。どちらもVer2.0とは違った良さがある!だからこそ理想のザクって難しいな…と感じられる内容です。僕はガンプラといえばガンダムのプラモデルだ!という気持ちが強かったのですが、今回ご紹介したモデルグラフィックス 2008年4月号(NO.281)を読んでからは「ザク!ザクってカッコいい!!ザク!!!」となったのを覚えています(笑)
MSVに興味を持ったなら…
「MSVの成り立ちを知りたいから買おう」と思った方!資料的には本特集を執筆したあさのまさひこ氏が2018年に出した『msvジェネレーション ぼくたちのぼくたちによるぼくたちのための「ガンプラ革命」』という書籍もおすすめです。
MSVジェネレーション ぼくたちのぼくたちによるぼくたちのための「ガンプラ革命」
- 作者:あさの まさひこ
- 出版社/メーカー: 太田出版
- 発売日: 2018/05/17
- メディア: 単行本
その上で同じく2018年に発売された『ガンダムデイズ』という書籍も手に取っていただきたい!と。こちらはMSVの作り手側だった小田雅弘さんの著書。小田雅弘さんについて語り出すと、さらに話が逸れてしまうので割愛しますが…書籍発売時に実施されたトークショーでサインをいただけたのは良い思い出です。
さらにこちらも2018年に発売された書籍『MSV THE FIRST』もおすすめ!小田雅弘さんがトークショーで「良い本が出ます」とおっしゃっていた通りの内容でした。
- 作者:双葉社
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2018/11/21
- メディア: ムック
また、特集内で度々紹介されていた1981年発行の『GUNDAM CENTURY』については、樹想社さんにて『GUNDAM CENTURY RENEWAL VERSION』がわずか2000円(税別)で購入可能ですよ。
まとめ
MSV特集にしか触れませんでしたが、1/100 ガンダムヴァーチェ/ナドレと1/144 ティエレン宇宙型の作例も清潔感があり好きな作例です。
その他、今はなきR3!ウォーカーギャリアのテストショットをカラー3Pで紹介しているのも印象深いモデルグラフィックス 2008年4月号(NO.281)。興味のある方は探してみることをおすすめします(2020年1月18日現在、Amazonにはありませんでした…)。
その他の作例や目次はモデルカステンのHPをご確認ください。
以上、モデルグラフィックス 2008年04月号の紹介でした。