どうも、GWはステイホームで積みプラを消費したapyaponです。
今回の『いまさらおすすめモデルグラフィックス』は、ガンプラのディテールアップ、プロポーション改造、可動追加を学べる1冊モデルグラフィックス 2004年6月号を紹介します。
ガンプラをカッコよく作りたい!!
誰もが抱く「ガンプラをカッコよく作りたい」という思い。とはいえ、近年のキットは完成度が高いからこそ不用意な改造は逆効果になることも。完成品をランクアップさせるには何が必要なのか?イマイチわからず困っている人に向けて3つのガンプラ“真”常識が語られます。
ガンプラディテール工作“真”常識!
Phase1 キミにもできる、ディテール工作法実践ガイド(講師:東海村原八)
巻頭特集は「キットのプロポーションはそのままなのに、ディテール工作でここまで完成度が変わるのか!」というHGUCジ・オの作例からスタート。ひと口に「ディテール」と言っても色々な形状があり、漠然と工作してもうまくいきません。そこで下記6つのポイントに沿ってディテールアップすることを勧めています。
- へこんだところが大切なのです
- フチの厚さをコントロールしよう
- 動力パイプはどうします?
- エッジを3種類のどれかに決める
- 「成形上の都合」を整理、修正しよう
- ディテールを追加してみよう
例えば1. へこんだところが大切なのです。これは面と面がぶつかる谷間の部分、ユニットの合わせ目にスジ彫りをしようという内容。それだけ聞くと「な〜んだ」と思う人も多いかもしれません。しかし、基本は3種類の見せ方があるとなるとどうでしょう?
ポイント1を読むだけで「こんな線を増やせばカッコいいかも?」とスジ彫りを追加するのとは違った視点を増やせることは間違いありませんよ。
素組みとの比較画像を見れば、6つのポイントの効果の高さを実感できるはず。
プロポーション改造は「ちびちび」いこう!
Phase2 キットを活かす「自分流」プロポーション術指南(講師:サル山ウキャ男)
キットのプロポーションはあくまで「最大公約数」的なもの。キットは「イメージと違う」と思ったら「ちびちび攻撃」でプロポーションを改造してみませんか?というのが2つめの“真”常識。
ポイントはパーツの修正作業を最小限にするため、モールドはそのままにプロポーションを改造する点です。なるべくパーツのエッジやフチをカットして、パーツのバランスをこまめにちびちびといじり倒す手法。それが「ちびちび攻撃」です。
作例ではHGUC ザクⅡの全体のバランスや、ガンダムのコックピットや太もものバランスを変える場合を例に工作法を解説。
ほかにも参考例としてMG パーフェクトガンダム、1/144 ザブングル、旧キット 1/144アッガイ、1/2000 ホワイトベースのビフォーアフターが掲載されています。
また「ちびちび攻撃」は、若いガンプラモデラーの間で流行っている?ミキシングビルドの幅も広げられるということなので、参考にしてみてはいかがでしょうか。
もっと「動く」ガンプラが作りたい!
Phase3 可動ギミック追加工作法の「いろは」教えます(講師:伊藤霊一)
最後の“真”常識は、HG 1/100 トールギスⅢに市販のジョイントパーツを組み込む過程を7つのパートに分けた作例。
- 頭の可動範囲がポーズをキメる!
- ヒジ、ヒザを例に可動を考える
- 股関節改造で脚の可動範囲をアップ
- 胴体を分割して可動させよう
- ロボットは足首で立っているのです
- 肩アーマーをどうする?
- 手のひらを可動させてみよう
本誌連載の『Let’s TRYビギナーズ!!!』でお馴染みの伊藤霊一氏による、丁寧な解説&工作は必見ですよ!
例えば1. 頭の可動範囲がポーズをキメる!ロボットは目線が決まらないとサマにならないということで、鉄アレイ状のボールジョイントで2重関節化する方法を紹介しています。
基本的にキット写真と図解で工作と効果について解説してくれているので、非常に分かりやすいのがポイント。好きだけど可動範囲が狭いのが難点というキットをグリグリ動くようにしたい方には勉強になることばかりです。
個人的に注目していただきたいのが、作例のまとめ部分。「まずちゃんと立つことができるガンプラを作ってみましょう。(中略)関節改造というとハデな『動』のポージングを思い浮かべますが、たたずむだけの『静』のポージングにも欠かせないものです。(中略)素立ちを制してこそ真の可動通といえるでしょう。」
見開きのグリグリ動くトールギスもカッコいいですが、言われてみると素立ちもかなりカッコいいですね。
ガンプラアフターパーツカタログ2004年版
巻頭特集の合間と後の2部構成で、ウェーブやコトブキヤなど各メーカーから発売されているアフターパーツの紹介もあります。2020年現在も同様かどうかは定かではありませんが、可動にこだわりたい方には『4社対応ポリキャップ早見表』なんかは役立ちそうです。
まとめ
今回のモデルグラフィックス 2004年6月号は、2020年現在の目で見ても為になることが詰まったおすすめの1冊。さすがにモデルカステンには新品の在庫はありませんが、ヤフオクやAmazonを利用して手にしてみてはいかがでしょうか。本誌中ほど、小林祐介氏による1/144 HGUC ガンキャノン量産型の作例もカッコいいですよ。
その他の作例や目次はモデルカステンのHPをご確認ください。
以上、モデルグラフィックス 2004年6月号 の紹介でした。