いまさらおすすめモデルグラフィックス 2008年9月号(NO.286)

模型誌
いまさらおすすめモデルグラフィックス模型雑誌『モデルグラフィックス』の中から何度も読み返してしまう、おすすめのバックナンバーを紹介する記事。最新号ではなくバックナンバーなので「いまさら」としました。早く電子書籍化してくれないかな…。

どうも、休みの日に限って雨やダルさに負けてサフ状態のキットを塗装できないapyaponです。

今回の『いまさらおすすめモデルグラフィックス』は、MG(マスターグレード)RX-78-2 ガンダムVer.2.0の教科書的な1冊モデルグラフィックス 2008年 09月号を紹介します。

Model Graphix (モデルグラフィックス) 2008年 09月号 [雑誌]

本誌作例はサフレス(サーフェイサーを吹かない)で仕上げているのが特徴。2020年現在、ネットに溢れるガンプラは「プラ板を貼った!スジボリ増やした!精密感アップ!情報量アップ!」と、モールド過多にも思える作風が流行っている印象です。それとは逆の方向性で究極を目指したのがMG(マスターグレード)RX-78-2 ガンダムVer.2.0。アニメに近いガンダムを楽に作りたい方は必見の1冊ですよ。

人は「新しいもの」をいきなり見せられたとき

多かれ少なかれ拒絶反応を起こす生き物らしい。そんな一言からはじまる巻頭特集ですが、よく見ると「生き物ものらしい。」になっているのはご愛嬌。ちなみに新しいガンダム(Ver.2.0)を見て、どのような感想を持ちましたか?

モデルグラフィックス 2008年9月号の巻頭特集

個人的にはVer.O.Y.W 0079のあとに、あっさりとしたデザインできたな!という印象でした。ちなみにVer.2.0開発担当の岸山さんにあさのまさひこ氏が「PGガンダム好きのぼくには、このつるんとしたレトロっぽいMGガンダムVer.2.0の意味が全然わからないんですけど……」と伝えています。

PGガンダム好きのぼくには、このつるんとしたレトロっぽいMGガンダムVer.2.0の意味が全然わからないんですけど……

そんな問に対してPG(パーフェクトグレード)ガンダムの開発者でもある岸山さんが語る、Ver.2.0が「つるんとした」デザインになった理由は読みごたえ十分ですよ。

ガンプラの“マイルストーン”、1/100 RX-78

見開きで素組みと作例のVer.2.0が並ぶ写真のあとついに作例が!……とはならず、過去の1/100ガンダムについて振り返ります。「アナタのガンダム」はいったいどれですか?と、旧キット、初代MG、Ver.1.5、MG&旧キットパーフェクトガンダムの中の人、Ver.O.Y.W 0079について各1ページずつ紹介。しかし、RX-78は新製品が出るたびに並べて振り返られていますね。

初代MG RX78-2 ガンダムの紹介ページには綾波レイ
初代MG ガンダムno綾波レイは時代の象徴として?

冒頭で「モールド過多にも思える作風が流行っている印象」と、ネガティブな言い方をした僕ですが、2020年現在もVer.O.Y.W 0079が……好きです。1体目は普通に、2体目はORIGIN版とミキシングで作りました。余談ですが興味があればご覧ください。

www.apyapon.com

徹底製作ガイドブック

ここからは『進化し続ける「RX-78」とはこう戦え!全製作工程をくまなく完璧なまでにお見せします!!!!!』と題し、岡プロによるMG(マスターグレード)RX-78-2 ガンダムVer.2.0組み立てポイントの解説がスタート。

岡プロによるMG(マスターグレード)RX-78-2 ガンダムVer.2.0組み立てポイントの解説

コアファイター、頭部、胴体・バックパック……順番にパーティングライン、ヒケ、ゲート処理、スジボリ復活のポイントなどについて細かく教えてくれます。途中シールドの十字や頭部アンテナに腰のV字パーツをシャープに削るコツも伝授。これはほかのキットにも活かせる技術ですよ。

ガンダム/ガンプラのV字パーツをシャープに削るコツ

Ver.2.0的塗装の秘訣

今回の作例はお伝えした通りサフレス(サーフェイサーを吹かない)スタイル。そもそもサーフェイサーを何のために吹くのか?なんの気なしに吹いてしまっているサーフェイサーですが、Ver.2.0には必要ない!という視点で塗装工程に入ります。Ver.2.0ならでは?の塗装方法は必見ですよ。

なんの気なしに吹いてしまっているサーフェイサーですが、Ver.2.0には必要ない

とはいえ、工作に比べると解説はあっさり目。しかし、作例のRX-78の色味が好みであれば、カラーレシピは保存版といっても過言ではないかと。

RX-78の色味が好みであれば、カラーレシピは保存版

そして完成

完成したMG RX-78-2ガンダムVer.2.0紹介5ページ、あさのまさひこ氏による振り返り1ページで、巻頭特集は終了。毎度のことながら?岡プロの作例は何度見ても飽きません。フレームの微妙な塗分けや、さりげなく光るメタリックカラー、うっすらとした墨入れ辺りが特徴でしょうか?

岡プロによるMG RX-78-2ガンダムVer.2.0の作例

今回の作例だと、後ろから見た膝関節の塗分けが特に素敵だなと。ぜひ、MG RX-78-2ガンダムVer.2.0の教科書として見ていただきたい1冊です。

岡プロによるMG RX-78-2ガンダムVer.2.0の作例の膝関節

まとめ

今回のモデルグラフィックス 2008年9月号は、Amazonでもヤフオクでも比較的安価な印象(本日2020年3月15日時点、Amazonだと2円+送料350円でした)。さすがにモデルカステンには新品の在庫はありませんが、良い号なのに手に入りやすいのはポイントかと。また、伊藤 霊一氏のLet’s TRYビギナーズ!!!―ガンプラ系How To講座は、旧キット(モナカキット)1/144 フルアーマーガンダムの頭部編。

伊藤 霊一氏のLet's TRYビギナーズ!!!―ガンプラ系How To講座は、旧キット(モナカキット)1/144 フルアーマーガンダムの頭部編

フェイスパーツが一体化している旧キット(モナカキット)のガンダムの顔をカッコよくする方法は、ほかのガンダムタイプの旧キットにも活かせる内容になっています。1ページだけですが、とても参考になりますよ。

その他の作例や目次はモデルカステンのHPをご確認ください。

store.modelkasten.com

以上、モデルグラフィックス) 2008年 09月号の紹介でした。ちなみに…MG ザクⅡ ver2.0を作りたい方にはモデルグラフィックス 2007年6月号がおすすめです!

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