いまさらおすすめモデルグラフィックス 2009年5月号(NO.294)

模型誌
いまさらおすすめモデルグラフィックス模型雑誌『モデルグラフィックス』の中から何度も読み返してしまう、おすすめのバックナンバーを紹介する記事。最新号ではなくバックナンバーなので「いまさら」としました。早く電子書籍化してくれないかな…。

どうも、引き続き2020年4月の旧キット(以下、本誌に合わせてモナカキット)再販が楽しみなapyaponです。

ということで今回の『いまさらおすすめモデルグラフィックス』も、モナカキットを特集した1冊をセレクト。モデルグラフィックス 2009年 05月号を紹介します。

Model Graphix (モデルグラフィックス) 2009年 05月号 [雑誌]

ガンプラ原点回帰主義 旧MSV「モナカキット」を作り倒せ!

なぜ2009年現在(当時)にモナカキットを作るのか?についてあさのまさひこ氏が解説する『「モナカキット」でなければいけない必然 もしくは、どうしてもスープカレーになじめないその理由』からスタート。

ガンプラ原点回帰主義 旧MSV「モナカキット」を作り倒せ!

1/100マスターグレード(以下MG)Ver.2.0シリーズのプロダクツとしての完成度を「究極」として認める一方で、スープカレーに例えるあさのまさひこ氏。最新キットは美味しいんだけど、いわゆるカレーライスではない。モナカキット=カレーライスとする、ややおもしろくない懐古主義的なMSV特集に見えるかもしれないけれど、どストライクな人たちも確実に存在する特集が始まります。

モナカキットを切った貼ったの大改修!!

最初の作例は『”未踏の頂に君臨するMSVの華”たるフルアーマーガンダムを超絶カッコよくしたい!』と題して、岡プロが制作した1/100スケール FA-78-1 ガンダムフルアーマータイプ。コミックボンボン/プラモ狂四郎世代にはたまらないガンダムです。僕がボンボンを買っていた頃はガンダム野郎とプラモウォーズがプラモ漫画でした。後になって読んだプラモ狂四郎後追い世代ですが、本誌にある「狂四郎(=師匠)のガンダム」という表現がとても好きです(ガンダム野郎の亜留がプラモ狂四郎の弟子を自称していましたね)。

モナカキットを切った貼ったの大改修!!

話がそれましたが…作例のフルアーマーガンダムは、中の人を完成させてからアーマーの工作に取り組んでいるので、アーマーの脱着が可能。ノーマルガンダムは最近のガンダムとは違った脚線美が魅力だと思います。頭部が煽り視点の写真ばかりなので、改修完了直後(サフ前)のように正面からも見たかったというのが正直なところ。カッコいいので、ぜひ見ていただきたいです。

最近のガンダムとは違った脚線美が魅力

岡プロ講師のモナカ予備校

モナカキットでザクを作りたい方、必見のコーナーがこちら。1/144 MS06F ザクⅡ マインレイヤーを使い、定番の肩の八の字工作や関節の仕込み方をカラー4Pで解説。以前『いまさらおすすめモデルグラフィックス 2009年9月号(NO.298)』でも紹介しましたが、ユニットの外形を変えずに関節の付き位置だけでモナカキットがカッコよくなることに触れています。今回のザクもシールドの大型化と太腿の延長はしていますが、ほぼキットのママ。工作だけで塗装に至っていないのが残念ですが、とにかく良い記事ですよ。

岡プロ講師のモナカ予備校

ラインナップの隙を埋めるべく1/100の

黒い三連星仕様06Rをシン・マツナガ機の改造で制作!MSV第1号の06Rですが、1/100スケールでは発売されなかった黒い三連星仕様。もし、1/100で発売されていたら?という仮想モデリングのコーナー。このKein氏による06Rも本当にカッコいいのです!

途中で挟まれる『黒なのか灰なのか、それが問題だ』というカラーリングに関する話、『MSVが開花する前夜、ザクの頭に僕らは一喜一憂していた』と題し、モナカキットのザクの頭を比較する話も読み物として非常に面白いです。

ラインナップの隙を埋めるべく1/100の黒い三連星仕様06Rをシン・マツナガ機の改造で制作

回顧主義とあなどるなかれモナカキットという愉悦

モデラーの森慎二氏が語るモナカキットのススメ。子どもの頃にMSVに出会った世代にとって、モナカキットには決着をつけたいという欲求や当時への郷愁があるのではないかと語る同氏。Wiiで復刻されたファミコンのゲームが今プレイしても面白かったりする。モナカキットも単純に面白いという話は、心にすっと入ってきました。

回顧主義とあなどるなかれモナカキットという愉悦

小粒でもピリリと辛い

真紅の稲妻が駆ったゲルググ「立たせ方」でここまで変わる!MSVのエースパイロットとしてはずせないジョニー・ライデン。ベストメカコレクションのゲルググのリニューアル的な立ち位置のキットを畠山孝一氏が制作しています。HGUCやMG Ver.2.0とはまた違ったスタイルのゲルググ。パッケージアートに忠実だったり、曲線部に色気があったりと、最新キットとは違った魅力を感じられる作例でした。

真紅の稲妻が駆ったゲルググ「立たせ方」でここまで変わる!

まとめ

実はまだまだ巻頭特集は続いていて『「狂四郎」と「モナカ」で振り返るMSV史観』と題した東海村原八氏×伊藤霊一氏×岡プロによる対談があるのですが、読み物として非常に楽しめるコンテンツです。『人類は6時間でカッコいいジムスナイパーカスタムを作ることができるのか?』というモナカキット改造デスマッチも必見。ちびちび攻撃で、スマートなジムスナイパーカスタムを作ります。

『人類は6時間でカッコいいジムスナイパーカスタムを作ることができるのか?』

トリを飾るのは伊藤霊一氏の『最新マテリアル&テクニックを駆使して作る旧1/100ザクキャノン 温故知新モデリング』。どっしりと力強い作例は本当にカッコいいですよ。

最新マテリアル&テクニックを駆使して作る旧1/100ザクキャノン 温故知新モデリング

MSVに思い入れのある方は、ぜひ手に取っていただきたい1冊です。

その他の作例や目次はモデルカステンのHPをご確認ください。

store.modelkasten.com

以上、モデルグラフィックス 2009年 05月号の紹介でした。

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