いまさらおすすめモデルグラフィックス 2009年9月号(NO.298)

模型誌
いまさらおすすめモデルグラフィックス模型雑誌『モデルグラフィックス』の中から何度も読み返してしまう、おすすめのバックナンバーを紹介する記事。最新号ではなくバックナンバーなので「いまさら」としました。早く電子書籍化してくれないかな…。

どうも、2020年4月の旧キット再販が楽しみなapyaponです。今回は機動戦士ガンダムのベストメカコレクションが対象で?MSVがなさそうなのが残念。

さて、今回の『いまさらおすすめモデルグラフィックス』は、旧キット(以下、本誌に合わせてモナカキット)のポテンシャルの高さを感じられる1冊、モデルグラフィックス 2009年 09月号を紹介します。

Model Graphix (モデルグラフィックス) 2009年 09月号 [雑誌]

いまだからこそ知りたい「モナカキット」ガンプラ改造講座

表紙に巻頭特集の説明が書いてありますが、改めて。

内部フレームのパーツが入っていない‘80年代のガンプラ、俗称“モナカキット” は、ノスタルジーに浸るための懐かしいアイテムではない。シンプルな構造であるがゆえに、「カタチ(形状)にこだわる」という行為に徹することができる、21世紀のいまをもっても「モデラーのハートに響く」ガンプラなのだ。

そんなモナカキットのガンプラを、発売から25年以上を経た‘09年風にアップデイトしつつ改造するにはどうしたらよいのか?いままでありそうでなかった、いまだからこそ知りたい「モナカキット ガンプラ改造講座」をお届けしましょう!

懐古趣味だけじゃない!「モナカキット」礼賛

モナカキットって安いのも魅力ですよね。1/144のガンダムやザクは300円。食玩のマイクロウォーズやGフレームは1個500円です。Gフレームは実質2個で1体なのでHGと変わりません。食玩の方が手を加えずともカッコいいとはいえ、値上げもせずに再販してくれるバンダイさんはスゴいなと思います。

懐古趣味だけじゃない!「モナカキット」礼賛

「いま改めて再発見する、ガンプラを作る楽しみ=改造する快感」と題して、モデラーの横縞みゆきさんがモナカキットについて振り返ることからスタート。多少技量が伴わなくても改造することを楽しめる懐の深さがあること、ユニット毎のパーツ形状の良さ、劇中作画や大河原設定画テイストに近づけやすいことなどについて語ります。

いまだからこそ知りたい「モナカキット」ガンプラ改造講座

思ったとおりに改造したいなら

モナカキットがイチバンやで!ここからカラー25ページを使い、岡プロによる1/100グフの作例紹介。ここでも値段(1/100グフは1個800円!)や、MGのようなフレームがない=改造しやすい点などに触れています。岡プロの場合は3個購入し、まずは1体ストレートに組んで設定画と同じ角度で撮影。設定画と写真を印刷し、設定画をトレースしながら改造プランを練っていました。

思ったとおりに改造したいならモナカキットがイチバンやで!

これはやみくもに改造することにより、収拾がつかなくなることを防ぐための手段。続いてモナカキット改造にピッタリの工具紹介と、改造が完成しなくなる4つのNGについて教えてくれます。

  1. 「形を変えたい……」と思っていきなりパテを盛っちゃう!
  2. 「形を変えたい……」と思っていきなり切り刻んじゃう!
  3. 「いっそのこと……」と思ってパテの塊から削り出しちゃう!
  4. 「やっぱりバリバリ可動させたいし……」と思って、まず関節ギミックを組み込む

以上がNGとされています。詳細はぜひ本誌にてご確認ください。

モナカキットならでは!ガンプラ改造のイロハ

ここでは「伸ばす/縮める」「大型化/小型化」「ふくらませる」といった形状変更の基本工作法を解説しています。やはり注意点は先ほどの4つのNGでも触れた「いきなり切り刻んじゃう」でしょうか。形状変更改造工作のコツは、組み合わせるときは一度に一箇所ずつ!と語られていました。続いて実践編として表紙の1/100 グフの制作・解説が始まります。

モナカキットならでは!ガンプラ改造のイロハ

本誌のメインといえる岡プロによる1/100 グフの制作・解説ですが、途中パテの種類や使い方、プロでも悩みどころというスジ彫りのコツなどの話題に触れながら進みます。スジ彫りのポイントは道具や彫り方じゃなくむしろ下地にあるというのは納得。失敗した時はどうするかなど、スジ彫りによるディテールアップに挑戦したい方にピッタリの内容です。

岡プロによる1/100 グフの制作・解説

形状の改造工作はここまで!

胴体、脚、腕、頭部の工作が終わった状態のパーツと、キットをストレートに組んだパーツの比較パート。特に解説もなく写真が並んでいるだけなのですが、キットのパーツが活かされていることが分かります。改めて4つのNGに納得。

胴体、脚、腕、頭部の工作が終わった状態のパーツ

「モナカキット=ヘボい」は真っ赤なウソ!?

1/100 グフの作例は最高!なのですが、本誌で1番衝撃を受けたのがこの1ページ。大河原設定画のイメージに近いモナカキットは、各ユニットの付き位置とポーズ変更だけで劇的にカッコよくなる!この法則に基づいてMSVのキットを作った別冊『MSVモデリングカタログ―1/144+α』も最高の1冊なので、興味があればぜひ手に取っていただきたいです。

「モナカキット=ヘボい」は真っ赤なウソ!?

そして1/100グフが完成!

そして1/100グフが完成!

まとめ

以上、モデルグラフィックス 2009年9月号の巻頭特集でした。実は本誌を店頭で手に取った理由はMG ガンダムエクシアの作例。設定の配色を少し入れ替え、白が比較的多めに配置されています。それがカッコよくて…。

MG ガンダムエクシアの作例

巻頭特集が人気で?定価以上の価格で販売されている事が多い号ですが、モナカキット(旧キット)をキッチリ作り上げてみたい方は買っても損はしない!と、自信を持っておすすめする1冊です。

その他の作例や目次はモデルカステンのHPをご確認ください。

store.modelkasten.com

以上、モデルグラフィックス 2009年 09月号の紹介でした。

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