どうも、ガンプラを作るよりもガンプラの本を眺める割合が圧倒的に多いapyaponです。今回は『いまさらおすすめモデルグラフィックス』の番外編として、モデルグラフィックスのムック本『MSVモデリングカタログ 1/144+α』の紹介をしたいと思います。
どんな本?
MSVモデリングカタログ 1/144+αは、名前の通りMSV(モビルスーツバリエーション)シリーズのカタログ本。なぜ2010年に1983年からリリースされた旧キット(以下、モナカキット)のカタログ本が出たのか?それは「カタチ(形状)にこだわる」という行為に没頭できるから。関節機構は最新キットに歯が立たないものの、ポーズさえビシッと決めれば…!!!!というのはモデルグラフィックス 2009年5月号(NO.294)、モデルグラフィックス 2009年9月号(NO.298)でも触れられていました(各紙については過去に紹介済み)。
ということで、本誌はカタログ本と言いつつも、モナカキットをポーズ変更+塗装した写真をベースに構成された作例ベースのカタログ本ということになります。また、1/144+αとなっている理由は、パーフェクトジオングのみ1/250スケールキットであるという理由から。MSVの1/100、1/60スケールキットについてはBOXアート(一部キットはランナー含む)のみの紹介となります。
カタログの構成は?
1/144(1/250)スケールのMSVキット、全23体を1体につき4ページで紹介するというもの。キットによって多少の違い(小さい写真の位置、枚数など)はありますが、基本は下図のような構成になります。
見開き左側に大きく完成写真(MS正面)があり、右側にBOXアートやランナー、素組みとポーズ変更後の比較写真を配置。解説はキットのパーツ構成やデカールについて書かれています。
ページを開くとまた左側に大きく完成写真(MS背面)があり、右側にその他の情報を記載。写真01~04および解説はキットにより多少構成が異なります。ここの解説はキットの特徴や、関節を何ヶ所調整したかについて記載されています。
作り方の解説はほぼありません
構成を見てわかるように、各キットの工作やカラーレシピについては一切触れません。本誌はあくまで関節位置を調整したMSVキットのカタログという立ち位置&全23体を紹介することを考えれば仕方がないのかもしれません。とはいえ、ノーヒントという訳ではなく、関節部にブロック状のパーツを仕込み、針金で固定している写真が最初に1枚だけ掲載されています。
また、中盤にモデルグラフィックス 2009年 05月号に掲載された『岡プロ講師のモナカ予備校』が再掲されています。こちらは『いまさらおすすめモデルグラフィックス 2009年5月号(NO.294)』でも紹介しましたが、1/144 MS06F ザクⅡ マインレイヤーを使い、定番の肩の八の字工作や関節の仕込み方をカラー4Pで解説するというもの。今回のポーズ変更でカッコよくするというテーマとは少しズレますが、モナカキットに関節を仕込みたい方には参考になると思います。
まとめ
各キットの工作やカラーレシピについては一切触れないものの、それぞれ正面/背面をA4判サイズで見られる点は満足度が高くなったポイント。岡プロのサラッとした程よいウェザリング塗装が施されたキットを、大きな写真で見ているだけで時間が過ぎてしまう恐ろしい本です。「モナカキットをカッコよく作りたい!」という方は、ガンプラブーム直撃世代には特に多いはず。リベンジの参考書としておすすめです。
- 作者:月刊モデルグラフィックス
- 発売日: 2010/02/25
- メディア: 大型本
僕は本誌を参考にザクマインレイヤーでシャア専用ザクを作りました。